米国商船協会は3月、サンペドロエリア両港(ロサンゼルス港、ロングビーチ港)の2月のコンテナ滞留時間の統計を公表した。
両港のコンテナ滞留時間は、同港が歴史的なコンテナ数量を記録した2月であるにもかかわらず改善が見られたと評価した。
コンテナが船から降ろされ、何日間ターミナルに留まるかを計算する滞留時間結果は、ターミナルの効率化を図る基準となる。
2月のそれは、ターミナル全体の保管能力が向上する傾向の中にあって季節変動が続いている。サンペドロエリアの2港は昨年2017年と比較して23%のコンテナ増加が見られる。主因は荷主が中国の旧正月前の出荷を急いだことに起因する。
2月、コンテナがターミナルに滞留した日数の平均は2.63日で、これはターミナルの年平均の2.87日より低下、2017年末の12月の3.08日より大幅に改善した。
また、滞留5日を超えるコンテナの全体に占める割合が昨年12月の7.8%から2月は4.0%に低下している。
2月の両港のコンテナ総取扱い数量が130万TEUを超える中で低い滞留時間が実現されたことは、ターミナル内の荷役の効率化が順調に進んでいることの証と言える。
滞留時間を低く抑えることは経済成長に伴う貨物の増加の中で、ターミナルの挑戦でもある。2月はその挑戦が実り成果を上げた月でもある。